もう一つの世界
□第一預言
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お、やっぱりあんた笑うと綺麗だな。
その顔なら好きだぜ。
レイクはケタケタ笑いながらちょっと嫌がらせをしてやろうと思い、そう言って再びタバコを吹かし、ジェイドの反応を待ったが…
「………………」
予想外の反応が返ってきた。
『…何?その“うっわ、何か変な物食べちゃったよ”みたいな顔は』
「いえ…例えが分かりにくいですから…
…まさかあなたに告白されるとは思っていませんでした…」
『はぁ!!??告白ぅ!!??いつ俺がした!!!???つーか照れるな!!!!』
「何も照れることはありませんよ…この任務が終わったら挙式を挙げましょうね♪」
嫌がらせをしてやろうと思ったのに逆に嫌がらせをされ、レイクは更に深く肩を落とした。
「―…そう言えば昨日は何処に行っていたのですか?」
ジェイドはレイクの頭をポンポン叩きながら話す。
『…あなた様がそれを言うわけ?
事もあろうか俺に、特別に任務行ってきなさい♪とか急に言ったあなた様が言うわけ?』
は
はは、冗談ですよ。で、タタル草原で何か不審なものは有りましたか?
真面目な顔で顔を覗き込む。
視線を少し外しながらレイクは答えた。
『…不審なもの…つーか…人間が倒れてたな。
あいつらが第七音素の原因だとすれば…辻褄合うぞ。』
なるほど。
そう答えてジェイドは再び遠くを見る。
レイクも立ち上がり風景を見ようとした時、兵士がやって来て『漆黒の翼を発見しました』と言い去って行った。
「『仕事ですか。』」
二人は同時に言葉を発し、艦内へと消えていった。
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