もう一つの世界

□第十五預言
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『…にしても…突っ掛かって来ないモースって気味悪いなぁ…』



カサガサと旧図書館の本を触りながらレイクが呟く



「本当にここにあるんだろうなぁ…?」



「モースがそう言っていたから…そうなんじゃないか?」




ガイ、ルーク、ティア

アニス、ナタリア、ジェイドもがさがさと本棚をずらしたり触ったりしている。



今レイク達が居るのは、ダアト・教会の旧図書館



教会に入ると同時に出会ったモースがこの場所からセフィロトに通じる道が有ることを教えてくれた。




『にしても侵入者対策…ねぇ…』


そう、この旧図書館は侵入者対策として、セフィロトに繋がる道が隠されていたのだ。





ないじゃん。


そう呟きながらタバコに火をつけ、煙を上げる。



「…なぁ、本当に…」




「ひゃっ、けろんじゃったよ〜ぉ!」





アニスの声と共に地響きの様な振動が起き、一ヶ所の本棚が動いた。



そこはちょうどアニスの居た場所だ。





「よし、行ってみようぜ。」



ルークが扉を開くとそこには広い空間が現れた。



部屋の中心に一つの譜陣。




「あ、この譜陣に入ったらいけるんじゃないですかぁ?」




明らかにアニスの様子がおかしい。




「アニ〜ス。ちょっと」




「な、なんですかぁ、大佐」



「あなたはここを知っていましたね?」





からかうように、疑う様にジェイドが声をかける。

しかしアニスは





「知りません!全然知りません。
それより早く行きましょう!」




そう言い譜陣の先へ行ってしまった。




「嘘くせー…」


ぼそっとルークが呟き、仲間もアニスの後を追う。



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