もう一つの世界

□第七預言
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「あれじゃないか!?」



ガイが一点を指差して叫ぶ。



近寄ってみると大分砂で埋っていたが、遺跡だとは直ぐにわかった。




『この中か…』




「暗そうだな。」




「ミュウが火を吹くですの!」




そう言うと珍しくルークが優しい声でミュウに話しかける。




「ずっと吹き続けるのか?
無理無理。」




辺りをキョロキョロ見回し、レイクが呟く。



『周りに陸艦の形跡がない…
風で散ったのか?』




「中に居るのか…それとも立ち去った後か。」



『まぁ行ってみりゃわかるか。』































『ごめんなさい』




なぜかレイクが土下座している。




そして周りにはルークもアッシュも居ない。




「怪我をしなくて何よりです。」


そう言い、ジェイドは未だに土下座を続けるレイクの頭を撫でた。



『…にしても、随分高い所から落ちたなぁ…』



そう言いながら二人は上を見た。


そこには、だいたい大人二人が通れるかどうかくらいの穴が開いている。



『ルークの奴…大丈夫かな…』



本気で心配しているらしく、レイクは上を見たまま動かない。



「大丈夫ですよ。ガイとアニスが居ますし、ナタリアとティアもいます。」




『でも相手はシンクとラルゴだ…はぁぁぁ。』



そう実は、今まさに六神将とルーク達が戦っている。




なのになぜレイクとジェイドが居るのか。





それはあの穴がすべての鍵。






『まさか底抜けるとは…いやぁ、びびったぁ。』



「咄嗟に私も踏み出してしまい、結局二人分穴開きましたしね。」



『だからごめんなさいってば。』



はぁぁぁぁ。


そして本日何度目かも分からないため息を吐いた。





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