もう一つの世界
□第四預言
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翌日────
ルーク達が見たのは
明らかに昨日より更にグッタリしているレイクと、明らかに昨日より生き生きとしているジェイドだった。
「さぁ、カイツールに行きますよ。」
そう言ってジェイドはスタスタと歩き出し、仲間は首を傾げながら後に続いた。
「なぁ…昨日、何があったんだ?」
ルークが心配そうに話掛ける。
『う゛…………
ルーク…聞かないでくれ…』
そう言ってレイクは更に落ち込んだ。
『っつーかさ…カイツール行くならブーブラス川渡らなくちゃいけないよな。』
煙草を吹かしながらレイクがジェイドに聞く
「そうですね。
街道沿いの橋が壊れていますから。」
ジェイドはスタスタと歩きながら答える。
「うげ…靴が濡れる…」
ジェイドとレイクが普通に川に踏み入ると、ルークが苦虫を潰したような顔をして呟いた。
「嫌ならそこに居ても良いわよ。」
ティアが明らかに呆れながら言うと、ルークは文句を言いながらも川を渡り始めた。
全員が川を渡り終えた時、六神将の一人、アリエッタがルーク達の前に現れる。
「ここから先は行かせません!」
「アリエッタ!!!」
イオンが驚きながら声をあげる。
「お前達は、アリエッタのママを殺した…
だから…アリエッタは絶対に許さない!」
咄嗟にレイクが銃を構える。
空を自由に飛ぶフレスベルグを相手にするなら、剣よりも銃の方が有利だと知っているから。
「でも…一番許さないのはレイク!!!!
お前がアリエッタのママを殺した
アリエッタはそれが一番許せない!」
そういって、アリエッタと戦いになりそうになった時、
「な…なんだ!?地震か?」
「これは…皆さん体制を低くして、コレを吸わないようにして下さい!」
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