世界という名の世界
□第一条三項
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マルクト帝国軍 第三師団・第四師団長執務室
そう掲げられた扉のプレート下を占拠している大量の書類や本
山積みされたそれが今音をたてて崩れ落ちた。
それを目撃してしまった兵士三名が慌てて修復作業にかかる
兵たちが山を戻していると中から青い軍服に金色のバッジをつけた軍人が現れ、それを見てため息を吐き山の1/4を持ってきてと伝える
一番近くにいた兵士が適量をとり部屋の中へ運んでいく
その間も残った二人は山を直していた
「大佐これはどこに……」
「その辺においといて」
おいといて。と言われても、テーブル上も椅子も床も書類で埋め尽くされている。
もちろん今めんどくさそうに命令した軍人の座る机も書類で山積みだ
「なぁ…どうおもう?」
「え?」
「これは新手のいじめか?嫌がらせか?」
カチンと音がして紫煙があがる
兵士は苦笑いしながら書類を分かりやすい場所に置いた。
「カーティス大佐の仕事も回ってきているんですよね」
「まったくあいつどれだけ溜め込んでるんだよ…ケセドニアの被害報告にキムラスカへの物資補給推薦書、友好条約の締結における資料。
こっちなんて三年前のアクゼリュス消滅時の被害報告書だぞ?
つーかおい!友好条約とかキムラスカ物資云々はお前の仕事だろー!」
指を指し立ち上がったのに驚いた兵士が後ろを振り向くといつの間にかお忍びで来ていたマルクト帝国皇帝ピオニー陛下が笑ってたっていた
「ははは。レイク・ミュレッジ。お前不敬罪だぞー」
「るっせ!こんなに大量の書類を送りつけやがって!やってられるかっつーの。
もう一週間だそ!?一週間俺はこの部屋から出てないんだ!」
「はは。大変だな」
「もっと心を込めて言え!」
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