世界という名の世界

□第一条一項
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「あら?…お父様、あの二人がどこに行かれたかご存知ですか?」


「うむ。二人なら…」



インゴベルトが二人の行方を伝えようと声を発したとき、城の中庭から叫び声が響き渡る



《待ちやがれレプリカ!》


《待てと言われて待てるかよぉぉ!》


《双破斬!》


《ぎゃぁぁ!》



「…またですのね。」



ナタリアは軽くため気を吐き、軽やかな足取りで中庭へと歩き出した。
















俺は今形振り構わず庭を駆け回っている

理由はアッシュが剣を抜き追い回してくるからだ



「この…レプリカが!」



「俺はなにもしてないだろぉぉぉぉ!」




思い当たる節はない。
なぜアッシュがこんなに怒ってるのか本当にわからない


ただ…ナタリアの料理が不味いって言っただけなのに…


あ、これが原因か。





城から抜け、自分の屋敷に逃げ込む
もちろんここにアッシュも住んでいるのだからあいつも駆け込んでくる。

でも…



「あらルーク。今日もアッシュとおいかけっこ?」



「母上!実はあいつが…」


「ルーク!!!」


「ぐはっ!」



アッシュのタックルを喰い、俺は数メートルぶっ飛んだ。
母上はニコニコそれを見ている


「母上。お体の具合はどうですか」


アッシュは母上の前でだけは大人しい。キレない。好青年となる。


なんか納得かねぇけど







立ち上がってそんな二人を見てるとラムダスが俺に手紙を差し出してきた。




「おう。ありがとう」



俺はそれを受け取って自室へ戻った。



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