もう一つの世界

□第三預言
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タルタロスからかなりの距離をとって、レイク達は野営をしていた。



正直、どこかの街にでも行きたかった所だが、イオンの事を考慮しての為だ。



(…にしても…昼間は疲れたな…)




深く煙草を吹かし、溜め息を付く




『ったく…ガイの奴…』



「貴方が女性だと思ったみたいですね」




誰も居ないと思い声に出した時、後ろからジェイドに話し掛けられて驚き、レイクは煙草を地面に落とす



『び…びびったぁ…
居るなら居るって言えよ』



先程より更に深く溜め息をつき、レイクは再び煙草を吹かす。


「すみません。貴方が気付いていないとは思ってなくて…」



まぁ…確かに普段なら気付くけどよ…

そう言うとレイクは項垂れながら床に座り込む



『ちょーーっと昼間の事を思い出してて。』








――回想開始――――
「俺はルークん所の使用人ガイだ。」



そう言ってガイはジェイドとイオンの二人と握手する



もちろんティアも手を出したが、ガイは逃げた。



「あ…いや、君がどうとかじゃなくて…」



ガイがオドオドとルークの後ろに隠れると、ルークが溜め息を付ながら説明する。



「ガイは女性恐怖症なんだよ」



それを聞いたティアが一瞬考えて言った言葉は



「私の事は男だと思っても構わないわ」



(いや、それは無理だろ。)


この時、ティア以外の全員が同じことを思った。






結局ティアと握手が出来なかったガイはレイクの所まで逃げるように来た。




レイクが手を出した時、ガイは先程のティア同様大きく後ずさった。



『…おい、何逃げてるんだよ』



不機嫌オーラ出しまくりでレイクが話しかける。




「君は…じょ『…俺が女に見えるか?』




その後ガイは何度も謝りながら握手をしていた。


―――回想終了―――






はぁ…とレイクが再び大きく溜め息を吐き出しす。





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