もう一つの世界

□第十五預言
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窓から射し込む光

その下でベッドに座り、話をしている人物が居た。




一人はキラキラと輝く紫を彩る長い髪を持つ大きな目と精悍な顔つきの、左目が赤く青い軍服に身を包む
一見女性の様にも見間違う青年。



一人は薄い蜜色の輝く髪を肩より少し長くもち、雪のように白い肌
それを引き立たせる赤い眼が特徴的な青い軍服に身を包む軍人。





『そっか…じゃぁスピノザは協力してくれるんだな?』




「はい。一応は」




『で、次はダアトか…』




ふぅ、と小さく息を吐きながら、手に持っていた白い小さな錠剤を飲み下す。




ありったけの水をぐびぐび飲む。




「では行きますか。
アルビオールで皆さん待っているので」






水を飲み終えたのを見計らい、ジェイドは静かに声を掛ける



それを聞いたレイクは静かに頷いてベッドに投げ棄ててあった愛用の拳銃を拾い、ホルスターにしまいながら部屋を出ていった。




「ん?…これは…」







忘れ物が無いかと部屋を見回すと、床に小さく輝く“何か”を見つけた。




それを拾い上げて見ると見覚えのある小さな緑色の石が付いたピアスだった。




「…まだ使っていたんですね」





眺めてクスクス笑いながらポケットにそれを入れ、ジェイドも同じように部屋を出てアルビオールへ乗り込んだ。





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