もう一つの世界
□第十二預言
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「ただの音機関じゃないな。
どうすりゃいいのかさっぱりだ」
がっくりと肩を落とし、ガイが呟く。
パッセージリングを黙って見上げていたイオンが不意に声を上げる。
「……おかしい。
これはユリア式封咒が解呪されていません」
「どういうことでしょう。
グランツ謡将はこれを操作したのでは…」
ジェイドが疑問を口にすると、アニスがしゃがみながら、無駄足ってことですかぁ?とぶうぶう言い始める。
そんな中、ふとパッセージリングの奥に続く道を見ると三つの譜陣が引かれていた。
『…ん?あれって…譜陣だよな…
なんであんなところに…?』
そう呟きレイクは譜陣に近付き、黙って見つめる。
後からルークの呼び声が聞こえ、仲間のもとに戻り、譜陣の事を伝える。
まぁ、解いてみるか。
レイクがそう言うと仲間もそれに頷き、セフィロト内を探索し出した。
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