もう一つの世界
□第八預言
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『ここが…アクゼリュス!?』
今レイクの目の前には障気に蝕まれ倒れている人々が映る。
『早く…早く助けなきゃ!!!』
そう言い走り出そうとしたレイクの背後から、断末魔が響く。
『なっ!?』
眼前に映るのは虐殺されたマルクト兵と、いつの間にか現れた神託の盾の騎士。
「レイク…これが最後だ。
私と共に来ないか?」
『―――…断る、と言ったら?』
そうか。残念だな。
ヴァンが指を鳴らすと、神託の盾がレイクを取り囲む。
「神託の盾本総部に連れていけ!!!そこで飼い慣らしてやる!!」
舌打ちをし、レイクは銃を構える。
『うっ…がはっ』
しかしそれより早く譜術が体に当たり、意識を手放してしまった。
クルクル円を描きながら銃が引力に逆らわずに落ちる
そして地面に着くと同時に、ソレが暴発した。
どれ程時間が経ったか?
喧しい怒鳴り声で目を覚ます
「レイク!!!!!起きろ屑!!!!」
バシッと頬を叩かれ、軋む体を起こす。
『いって…アッシュ!!!』
「ヴァンの奴アクゼリュスの奥まで降りていっちまった!!!」
ガバッと起き上がり、アッシュから奪われていた剣と銃を受けとる。
ちょうどその時ルーク達がアクゼリュスに到着したのか、声が聞こえた。
「…レイク!お前はあっちに戻れ!」
『…だめだ!ヴァンを捩じ伏せなければ何をするか解らない!』
走りながら会話をしていたが神託の盾を倒すため、アッシュとは街の入り口で別れた。
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