もう一つの世界

□第七預言
1ページ/10ページ




「…さっきの声は確かにアッシュだった。
イオンと一緒にザオ遺跡にいるって…」



レイクの肩を借り、ふらふらしながら立ち上がる。




「ザオ遺跡!?そこにイオン様が!?」



「ザオ遺跡…2000年前のあのザオ遺跡の事でしょうか」




アニスは驚いたように、ジェイドは考えるように声を発する。



「ザオ遺跡って何処にあるんだ?」


ルークが聞くと、ジェイドはシレッとした表情で



「さぁ、残念ながら知りません。
責任者の方が探してくださると助かりますが…」



と言い放った。



「『あんた(お前)本当に意地悪いな。』」





呆れたルークとレイクの声が重なる。



「いえいえ。
悲しいくらい善良で真面目です。」



『大佐、からかうのはやめて下さーい』



明後日の方向を見ながら煙草を吹かす。



『まぁ冗談はこれくらいにして…
街の人に聞いてみるか。』



クルッと踵を返し、レイクはその場から消えてしまった。





_
『あ…暑ぢぃ…』


軍服の前を開け、手でパタパタやりながらレイクが深く唸った。



「…大丈夫ですか?」




『大丈夫じゃない…かも。』


二人がそんな事を話していると、突然ルークが頭を押さえ、痛みを訴える。



「ルーク。また例の頭痛か?」


ガイがルークに近よりながら、肩に手を置く。



「例の頭痛?」


ティアが小首を傾げながらガイを見る。



「誘拐された時の後遺症なのかたまに頭痛がして、幻聴まで聞こえるらしいんだ。」


ガイが悲しそうに説明している間も、ルークは頭痛と戦っている。


「お前…アッシュか!?」




そう言ったと思うと、ルーク地面に膝を着いてしまう。



『しっかり。…大丈夫?』




合わせる様にしゃがみこみ、レイクは斜め下からルークの顔を覗き込んだ。



「大丈夫…」



「また幻聴か?」



『アッシュがどうって言ってたな』



「…さっきの声は確かにアッシュだった。
イオンと一緒にザオ遺跡にいるって…」



レイクの肩を借り、ふらふらしながら立ち上がる。




「ザオ遺跡!?そこにイオン様が!?」



「ザオ遺跡…2000年前のあのザオ遺跡の事でしょうか」




アニスは驚いたように、ジェイドは考えるように声を発する。



「ザオ遺跡って何処にあるんだ?」


ルークが聞くと、ジェイドはシレッとした表情で



「さぁ、残念ながら知りません。
責任者の方が探してくださると助かりますが…」



と言い放った。



「『あんた(お前)本当に意地悪いな。』」





呆れたルークとレイクの声が重なる。



「いえいえ。
悲しいくらい善良で真面目です。」



『大佐、からかうのはやめて下さーい』



明後日の方向を見ながら煙草を吹かす。



『まぁ冗談はこれくらいにして…
街の人に聞いてみるか。』



クルッと踵を返し、レイクはその場から消えてしまった。





_
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ