もう一つの世界
□第七預言
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「…さっきの声は確かにアッシュだった。
イオンと一緒にザオ遺跡にいるって…」
レイクの肩を借り、ふらふらしながら立ち上がる。
「ザオ遺跡!?そこにイオン様が!?」
「ザオ遺跡…2000年前のあのザオ遺跡の事でしょうか」
アニスは驚いたように、ジェイドは考えるように声を発する。
「ザオ遺跡って何処にあるんだ?」
ルークが聞くと、ジェイドはシレッとした表情で
「さぁ、残念ながら知りません。
責任者の方が探してくださると助かりますが…」
と言い放った。
「『あんた(お前)本当に意地悪いな。』」
呆れたルークとレイクの声が重なる。
「いえいえ。
悲しいくらい善良で真面目です。」
『大佐、からかうのはやめて下さーい』
明後日の方向を見ながら煙草を吹かす。
『まぁ冗談はこれくらいにして…
街の人に聞いてみるか。』
クルッと踵を返し、レイクはその場から消えてしまった。
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『あ…暑ぢぃ…』
軍服の前を開け、手でパタパタやりながらレイクが深く唸った。
「…大丈夫ですか?」
『大丈夫じゃない…かも。』
二人がそんな事を話していると、突然ルークが頭を押さえ、痛みを訴える。
「ルーク。また例の頭痛か?」
ガイがルークに近よりながら、肩に手を置く。
「例の頭痛?」
ティアが小首を傾げながらガイを見る。
「誘拐された時の後遺症なのかたまに頭痛がして、幻聴まで聞こえるらしいんだ。」
ガイが悲しそうに説明している間も、ルークは頭痛と戦っている。
「お前…アッシュか!?」
そう言ったと思うと、ルーク地面に膝を着いてしまう。
『しっかり。…大丈夫?』
合わせる様にしゃがみこみ、レイクは斜め下からルークの顔を覗き込んだ。
「大丈夫…」
「また幻聴か?」
『アッシュがどうって言ってたな』
「…さっきの声は確かにアッシュだった。
イオンと一緒にザオ遺跡にいるって…」
レイクの肩を借り、ふらふらしながら立ち上がる。
「ザオ遺跡!?そこにイオン様が!?」
「ザオ遺跡…2000年前のあのザオ遺跡の事でしょうか」
アニスは驚いたように、ジェイドは考えるように声を発する。
「ザオ遺跡って何処にあるんだ?」
ルークが聞くと、ジェイドはシレッとした表情で
「さぁ、残念ながら知りません。
責任者の方が探してくださると助かりますが…」
と言い放った。
「『あんた(お前)本当に意地悪いな。』」
呆れたルークとレイクの声が重なる。
「いえいえ。
悲しいくらい善良で真面目です。」
『大佐、からかうのはやめて下さーい』
明後日の方向を見ながら煙草を吹かす。
『まぁ冗談はこれくらいにして…
街の人に聞いてみるか。』
クルッと踵を返し、レイクはその場から消えてしまった。
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