もう一つの世界

□第四預言
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とりあえずセントビナーまで来ましたねぇ。



そんな事を言って、爽やかに笑うジェイド



『……ったく…よく言うよな…』


そしてそんなジェイドの後ろに、疲れた果てた顔をしたレイクが居た。




「…大丈夫か?」



ルークが心配して尋ねると、レイクは無言で首を縦に降った。




「おやおや、随分お疲れでs『お前が言うのか?
えぇ?この変態眼鏡!』



レイクはビシッと人差し指をジェイドに向け、眉を吊り上げながら叫んだ。



「そんなに目くじら立ててどうしましたか。」



ジェイドは笑いながらレイクから数歩離れた。




『事もあろうかお前!!!!
馬車が揺れる度、俺に抱き付いたり、抱き付いたり、抱き付いたりしてたくせに!』





「だから、あれは不幸な事故なんd『どこが不幸な事故だぁ!
逃げんなコラー!!』





そしてジェイドが走り出すと、後を追って街の奥に走って行ってしまった。





「ミュレッジ大佐!!!カーティス大佐!!!!」




二人の後を追って、ティアも街の奥に走って行ってしまった。



残された人達は一度互いに顔を見合わし、溜め息を着き、後を追った。



ルーク達が二人をやっと見つけたが、相変わらずギャァギャァと言い争いをしていた。



そんな時、一人の兵士が駆け寄って来て


「カーティス大佐、導師守護役、アニス・タリトン奏長より手紙を預かっております。」



そう言って一つの封筒を差し出した。




礼を述べジェイドは兵士から手紙を受けとり、


「…………。」


中身を見るなり怪訝な表情をしながら、無言でルークに手渡す。


ルークも


「…………スゲー目が滑る…」



それを読み、一言。


そしてジェイドと同じ様な表情をして、今度はレイクに手渡した。



『…何で?』


「お前宛に書かれた文があるからさ。」



ルークはニヤニヤしていたが、ジェイドは明らかに不機嫌顔だった。




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