小説

□SHY BOY
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こんにちは。

D.Oこと、ド ギョンスです。




突然だけど……

僕の悩みを聞いてください。





僕の恋人、
……カイのことです。






何でなのかな……

僕といることが
イヤなのかな……






最近、
そう思ってしまうことが
多いんです。



付き合いだして
まだ日は浅い僕たちだけど……



カイが

何を考えているのかが
全くわからないんです……。





素っ気ない態度をとったかと思えば

その後
スゴく甘えてきたり…。



僕はカイが好き。


心からカイの全てを愛してる……。




ーーーカイは……?







本気で僕のこと

好きなのかな…………







ーーーーーーー




「ヒョンたち!トランプしましょうっ♪」



ある夜、それぞれが部屋に戻る前に

セフナがトランプを
持ち出してきた。






「えー、トランプぅ〜?
俺今から部屋でベクと…」



「えっ!?トランプ?
やるやる〜〜〜〜っ♪」




「ベク!?…なら俺もやる〜」





「おっ!イイね!!
久しぶりにトランプ!!!

カイたちもやる?」



「……いいよ」



「ギョンスは?」




「…うん、みんなやるならやろうかな」








……まあ、こんな感じで

全員集まって
珍しくトランプを広げることになった。






するとセフナが


「フツーに遊んでもつまんないから
ペア戦にしましょ!」






……ペア戦?





「二人一組になって

3つのペアで戦いましょーよ♪」







…トランプでペア戦って………







「イイねイイね!!!!!
じゃあ俺、ベクとペアぁ♡」



「んもー‼///チャニョリ
そんなにひっつかないでよぉっ////」









ハイハイ……






ーーーなら僕はカイと…で

いいんだよね……?





「…じゃあ僕、カイと…」

「セフナ、俺と組んで」






……………。








「カ…カイヒョン!?なんで僕…」



「イイから、俺と組んで」






僕と………
目を合わせようともしない。







みんなの前で赤ら様に
僕を避けた。







ーーー大丈夫、
いつものことだって…



それに
ただのゲームじゃん……



こんなの平気でしょ……?








そう自分に
言い聞かせてみるけど……






………そんなに

僕と一緒を見られるのがイヤ…?




僕こと
好きなんじゃないの……?





いつも我慢してるんだよ……?


黙って…
必死で笑顔で耐えてたんだよ……?






内に秘めていた思いが

溢れてくる。








「カ…カイヒョンは
ギョンスヒョンと…」





「いいの……!


……セフナ、いいよもう。」





僕がセフナの言葉を遮る。






………みんなが僕を見てる。







「ごめん…

僕、今までどんなにカイに避けられても

笑顔で耐えてきけど…



もう………限界かも…」







そう言って立ち上がり

僕は隣の部屋に逃げ込んだ。

















ーーー辛いよ………辛い。




なんでこんなことで
悲しまなきゃなんないの……






カイ…本当に僕が好き?






僕と付き合ってることを
みんなの前で示すことが

そんなに嫌なこと……?










考えれば考えるほど
わからなくて

悲しくて寂しくて…





気付けば

涙が
頬をつたっていた。











その時ーーーー


部屋のドアを
勢いよく開けて


僕に迫ってきたのは



カイ。






そして…


何も言わないまま

……キスをした。









「…っ、カイ…」









「………本当は……こんな風に

キスしたいほど
いつも一緒にいたいのに……


ヒョンと…みんなの前で一緒にいると……

なんか…強がっちゃって……」





カイの大きな瞳が僕を見つめるーーー。







「好きだから……

みんなの前で一緒にいるのが
なんか恥ずかしくて……

二人きりにならないと…
俺……

…素直になれないから…//」








カイが

恥ずかしそうに
僕に打ち明ける。




なんなの……

そんな瞳で
そんなこと言われたら……






「…カイのバカ……

怒れないよ………」




みんなの前で


僕と…好きな人と

一緒にいるのが
恥ずかしいだなんて




子どもみたいだよ……






涙をぬぐって
笑顔で言う。



「カイ……子どもみたい……」



カイが顔を赤らめる。



「っ…子どもじゃない……」



更に僕に近づいてーーーー




「……子どもじゃねぇよ…」






舌を絡めて

深い深いキスをする。








……こーゆうとこだけ

恥じらいを知らないんだから……










「俺…
もうみんなの前で
ヒョンを悲しませないように

…頑張るから…」





「いいよ、頑張らなくて」




「え……?」



笑って言う。


「カイはまだ
可愛い子どものままでいいよ」





カイがまた顔を赤らめる。



「……っ///…もう二度と…

子どもとか言わせねぇ」





カイが僕を
ギュッと抱きしめた。









すると、


「あのぉ〜……トランプ〜

やらないんすかぁ〜」




ーー!!?




チャニョルの声がしたかと思えば………


みんなが部屋を

扉から覗いていた。







「っ!!!!??////」


バッと、

カイが僕を抱きしめていた腕を放す。






「早くぅ〜トランプしましょぉよぉ〜」



その腕をセフナが引っ張って
カイを連れて行く。


カイの顔は真っ赤。



セフナに引きつられながら
カイが
チラッと僕の方を見た。




口パクで「子どもっ」って

言ってやったら


「うるせぇッ///」って
口パクがかえってきた。




だから……
それが子どもなんだってば!!





ねぇ……

そう思うでしょ?








Fin.

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