からふるでいず

□かっぷる
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「よ、変態伊達眼鏡」




俺が侑士の頭を後ろから叩くと、いすから落っこちた。




「あんなぁ;いい加減その呼び方やめや?」



(あ、そっちか。叩かれたほうはいいのか)




俺は侑士の座っていたいすに腰を下ろし、アイスの袋をあける。


侑士は自分の隣に合ったいすを出して座る。


そして同じように、俺の買ってきたアイスを食べた。




そして先の続き。




「なんで?あんたにぴったりだろ。生憎、俺があんたと会った時点でその呼び名に確定したんだ。今更変えるつもりもない」





「会うた段階って、早すぎや。その時点じゃまだ伊達眼鏡ってこと知らんやろ」





「まぁ伊達メはな。でもおまえ初対面第一声なんつった?」





「んー、そら覚えとるわ。“お嬢ちゃん、俺とお茶せぇへん?”や」





「それや。一般人はな、その時点でお前を変態としか思わない。寧ろ思えねぇよ」





あんな気色悪い低音エロボイスで言われたらな。







「えー?あんなん、ただの口説き文句やん。普通や普通」




あれが普通か。





「なぁ、お前のその頭、このドリルで割って覗いてもいい?お前のその思考回路めっちゃしりたいんだけど」





「真顔+ガチのドリル持って聞くのやめて。怖いから!あと冗談きついって;;」







「え?本気だけど?」






ウィィィィン





スイッチを入れると侑士が後ろにさがる。








「いや、俺まだ死にたくないんやけど?」







「まあとにかく、だから変える気はない!おっけー?」




アイスがしゃりっと口の中でくずれる。





「えー?結局それなん?そもそも悠かて初対面のときの服装、あれはどうかと思うで」




あの時・・・。




「あー、あんときは確か。キャップと黒タンクトップに龍の絵が描いてある白パーカーに迷彩のショーパンでビーサンだっけ。ふつーだよ」



そう言うと、彼は額に手を当てて



「完全男やん。もうちょっと女の子らしい格好せんと。まぁ足綺麗やったし、一発で女やって解ったけど」







足で解るんか。やっぱり変態だ。







「あー、そういや俺のこと女だって一発でわかったのお前だけかもな」









「そうなん?あ、でも俺のあのナンパ真顔で断ったんは悠がはじめてやな」

















「「・・・・・・」」

















「なんだかんだ言っても、」

「結局は、」





「「カップルだな/やな」」





お互いの顔を見て笑った。






【カップル】

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