からふるでいず

□愛情表現
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よく晴れた空を見上げて俺は、ため息をついた。







「なんじゃ、柄にも無くため息ついて」






今は昼休み。


今日は珍しく仁王とお昼を食べていた。










「俺だってため息ぐらいつくよ」







「で、理由は何じゃ?」







「悠のことさ」

 







俺がそう言ったら、「なるほどな」みたいな呆れた目をされた。
 








白神悠は俺の彼女。
 


付き合い始めて、約半年。




俺が入院してからもずっと側で支えてくれた。





大切な大切な、人。








「幸村は悠に対しては超過保護じゃからのう」








「普通じゃないかな?だって好きな人が他の男と話してたら嫌でしょ?」

 




俺の言葉に再びため息をつく仁王。






「だからって、お前さんはやりすぎじゃ;」

 






そう。

俺は今日、他の男と話している悠と喧嘩したのだ。







彼女が言うには、委員会の打ち合わせだったらしいけど。






そんなの関係ないし^^←








「そんなんじゃ悠は許してはくれんじゃろ」






「嫌なものは嫌だろ?」







「悠も苦労するのぉ」







仁王に言われた言葉にむっとした。




俺は、悠が好きなんだけどな。










「ま、人の愛情表現は自由だからのぉ。これ以上嫌われんようにしんしゃい」

 





仁王はそれだけ言って自分の教室に戻っていった。






嫌われないように…かぁ。








俺の愛情表現は間違っているのかな?

 







ねぇ、悠?









【愛情表現】

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