からふるでいず
□伝えられない
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ある日、俺の耳に入ってきた噂。
“忍足と白神が付き合い始めた”
その噂は本当だった。
忍足の隣では幸せそうに笑う白神の姿があった。
そもそも、忍足はあいつと幼馴染だったらしい。
白神も忍足も好き同士。
・・・つまりは両想い。
俺は白神を知ってるが、白神は俺を知らない。
俺の完全な片想い。
仲間の幸せを喜ぶのは当たり前だ。
きっと好きな奴じゃなかったら、そう思う。
でも俺は、まだ諦められない。
叶わない恋だとわかっていても、目で追ってしまう。
「・・・んだよっ。俺らしくねぇ」
片想いって苦しいんだな・・・。
【伝えられない】