からふるでいず

□恋の速度
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俺には今片想い中の奴がいる。



そいつはいつも元気で、明るくて優しい。



クラスでも人気者やし、俺から声かけること
なんて、出来てない。





こんなやから後輩Zに「先輩、ほんま、ヘタレっすね」って言われるんや。
 




浪速のスピードスターなんにな・・・。




と、とにかく!俺には到底手の届かない存在なわけで、それでもあいつのことが、す、すすっすk「けーんやっ?」





「どぅわぁぁぁぁっぁ!?な、なな、なんやっ」





突然声をかけられ振り向くと、そこには白神さんが立っとった。






途端に俺の心臓は倍速で動き出した。






(う、うるさいっ///落ち着け〜。)







「ははっ、謙也くんっておもしろいね」








「え、謙也…くんっ!?」




「あー、嫌やった?名前呼び。苗字やと堅苦しくて…」




シュンとする白神さん。








「ちゃうっ!むしろ大歓迎や!!白神さんに呼ばれるん、嬉しいで!!」








だぁぁぁぁっ!俺何言うてんのやっ





これじゃ白神さんに嫌われてまうっ。






「そっか///あ、えっと…け、謙也くんもうちの名前で、呼んでくれへん?」









「え、ええんか?」







「おん///」







嬉しかった。





彼女に一歩近づけた気がして。















「ほな、これから名前呼びするわ。ゆ「悠ちゃーん♪」・・・」












「蔵?どうしたん?」











し、白石ぃぃぃぃぃぃぃっ!!!











「暇やったから悠に会いに来たでv」





「そっかぁ、」


 






白石が悠の腕を引っ張って他のところに行こうとする。








「悠!!!」





「謙也、くん?」









「あ、あの、また話そーな!お、おお、俺、楽しみにしとるから///」









「・・・うんっ^^」










恋に関しては誰よりもゆっくり。











・・・その後(謙也&白石)







「謙也ー、やっと名前呼びになったんやなぁ((にやにや」





「白石!少しは空気よめっちゅー話や!!負けへんからなっ!?」






「は?何ゆーとんの?俺、悠とはただの幼馴染やで?」






「はぁっ!?」







「恋愛対象やないし。あれは謙也がほんまに悠のこと好きなんか調べるためにかまかけただけや((どやぁ」








「・・・な、なんやねん、それ。幼馴染が語尾にハートつけんなっ!」







「すまんすまんww」













【恋の速度】

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