●悲シミノ本●

□いじめ
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きっかけは私の何気ない一言から始まった。

入学当時、私達はクラスからみても先生からみても『この2人の仲には入れない。』と言われるまで仲が良かった。けれど私が口にした一言でその関係は一瞬にして壊れた。


朝6時半
「ハァ」
溜め息から私の1日が始まる。


弁当を作り朝ごはんを軽く食べ支度をし、学校に行く。いつものように靴箱には悪口の書かれた紙が山程つまっていいる。
その紙はすべてバックのなかに丁寧に入れた。
いつもの様に階段を上りいつもの様に三階の廊下を歩き3年2組のドアを開ける。
あけた瞬間のこの空気すごくキライ。
皆がいっせいに私を見る。けれど私だとわかると皆元に戻る。
すごく不愉快。なにかすればいいじゃない。なんて思ったこともあるくらい。でもまだこれはいじめでは軽い方。きっと私の机の中にはさっきみたいな紙くずとかほこりとか汚いものがあふれてると思う。



1時間目体育。私が一番好きだった科目。今は一番嫌いな科目だけど。
体育のたびに思い出すあの記憶・・・
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