しょーと

□俺が抱きしめてやるから。
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「裕翔ってさー
好きな人とかいるの?」

「さあ、どっちかな?」

「その反応は‥いるな?
ねえ、誰ー?」

私はクラスメイトが
私の片思いの相手である
中島裕翔くんとしている
話を近くで聞いていた。

裕翔くんはかなりの
モテ男。

優しいしかっこいいし
まあ、たまに壊れるけど
そこがまたいい。

ギャップ萌えってやつ?

けど‥裕翔くん
好きな人いるんだー‥

なんかショック。

そんなことを思って
過ごす1日は短いもので
気づいたら放課後。

すると、
いきなりあこがれの
裕翔くんに話しかけられた。

「ねえ、どうしたの?
元気ないじゃん。」

私は驚いた。

「裕翔くん、
好きな人いるんだよね‥」

はっ‥
私は何を口走ってるんだろう

「名無しさんちゃん!?
泣いて‥」

私はその場にいられなくなり
走り去った。

何泣いてんだ私‥

これじゃまるで
裕翔くんのこと好きだって
言ってるようなもんじゃん‥

そう思い、私は
帰ろうと下駄箱へ行った。
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