炎の蜃気楼/直江受
□それからの空白
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「そんなに前…からなの…か?」
驚く長秀の言葉に直江は自分の腕をギュッと掴み唇を噛み締めた。
「ああ…
でも、体は辛いわけじゃないから大丈夫だ。
ただ眠れない。
それだけだ」
そう言うと直江は洗面所から出ていこうとした。
「待てよ…」
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