第1幕
□黒ノ魔術師 7章
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しかしこうなると箸をあまり上手く使えないインデックスは完全に蚊帳の外常態だった。
目で追えないほどの素早い箸の動きを見て呆然としているしかないらしい。
一方、私は苦戦していた。
「俺たちよりも肉を食べようとしたのが間違いだったにゃー。ここは大人しくこのデルタフォースに肉を差し出せ!」
「「えっ?」」
「……えっ?」
「……個人戦でせうよ?」
私はその一瞬を見逃さなかった。肉をかっさらうと、
「プークスクス!勝負あったな愚民ども!」
思いっきり人を小馬鹿にした笑い声をあげて万歳した。
「でも一人でそんな食べきれるわけないにゃー」
「一人じゃないよ」
「「「???」」」
「インデックスー取り分だよ!」
「ありがとうなんだよ、さくら!!」
肉……とガックリしてる男どもにどやぁぁあと今世紀最大のドヤ顔をプレゼントしてやったら3人とも机に突っ伏した。