第1幕
□黒ノ魔術師 4章
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すとん、と壁の上に着地した。思ってたより分厚!
幅3m、高さ5mとか聞いたことあったけど、さっきは慌てて5mを堪能する暇もなかったから、3mを甘くみてた。
3m歩いて縁まで来て下を覗いてみると……
「うわぁッッッ!?」
……あまりの高さに私としたことが奇声をあげてしまった。
だって下が……下が……
とゆーか私は自分がブランコもゴンドラも怖くて乗れない
重度の高所恐怖症の患者だっつー大事な事を
忘れてた……!
どうしようどうしよう(泣)
ここはアレか、頑張りましょう的なノリで飛び降りろってか。
いくら私でもそんな冒険はッ……!
でもここにいるのもなんかなー、ねぇ……
でも降りるのも……
……あれ、デジャヴ?
そんな事を何回も考えて、結局ここは降りなきゃ何も始まんないという結論に達した。
私は思い切って目を瞑って青空に向かってダイブした。