BLEACH

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(あぁ、今日はきっと厄日なんだ…)






三番隊を出た瞬間、目の前に大きな白い壁にぶつかった、

その正体は…


「…朝から元気やなぁ、お早う琉亜ちゃん」


『・・・・・お、おおおおお早うございます』

「どうしたん?そないあわてて」


何でもないです…、と言って市丸隊長の横を通り抜けようとすると


ガシ


「どこ行くん?」

『い、え…あの、その、ちょっと喉が…』


腕を捕まれ焦る私に、すごく楽しそうな顔をした市丸隊長


「あぁ、飲みもん欲しいんか。あるよ」

『え?』

ごそごそと懐の中に手を入れると隊長は水筒を取り出した


「ほい、あげるよ…あ、ちょっと飲んでしもうたけど」

『・・・・・・・いえ、結構です』


――ちょっと飲んだ?――


半分真っ白になった頭で答えた


すると隊長は少し目を開いた

「何?僕の茶は飲めへんの?」

『え・・・そんな…それは』

「何なん?」


心の中で悲鳴をあげた私は、隊長の機嫌を損ねないように

『いえ、…飲めます・・・よ?』

「疑問形?」


更に目を開く隊長が恐ろしく、
もう何だか分からない頭でしゃべった

『いえ、…頂きます』

そう言って水筒を受け取ると一気に飲んだ

『ごちそうさまでした』

ささっと去ろうとするが変隊長はまだついてくる

「間接キスやで」

『…』

「なぁ、」

『…』


恥ずかしくて歩く速度を速めるが、効果はなかった

そして、



シュ…───
『わっ、』

「隊長無視するんはあかんのちゃう?」

フワリと目の前に現れたのは
もちろん市丸隊長


『は、はっはい』

「…もう、そんなに真っ赤になって」

『真っ赤!?そんな訳な…』


ギュッ


「琉亜ちゃんはやっぱり僕が好きなんやな」

隊長は私の耳元で堂々と自己中発言をした

『…っ、そんな事絶対有り得ないですから!』

真っ赤な顔で言っても説得力はまるでなし、
私は全力で隊長から逃げた


『もう嫌ぁー!』


その後、市丸隊長に捕まったのはまた別のお話





(おーい、琉亜ちゃーん)

(─返事なんてしないんだから!─)

(お財布落としとんにー)

(えっ!)






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