BLEACH
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午前二時
貴方が私の元に来る時間。
砂利の音と共に近づいて来るのは
愛しい貴方の霊圧
私は夜空色に染まった布団から抜け出し、貴方を向かい入れる
ぎゅっと、大きな背中を抱きしめる
…………貴方から香る匂いは、私の元へくる前の女のもの
泣き出したいけど、
泣いたらこの関係は終わり。
いつも、
ただ私は貴方に抱かれ
眠るだけ
振り向いてほしいなんて思わない
だから……ね?
傍にいて
どんなに酷く扱われても良い…
貴方が離れて行く事を考えたら
そう思った
貴方が来なくて
捨てられたと思い泣く夜もある
貴方があの女の横で微笑んでいると
なぜ、私じゃないのと拳を握りしめる時もある
私は今宵もまた
叶わぬ願いを胸に沈め、快感に溺れる
『あっ……ギン…っ!』
淡く漏れた声は、暗く湿った部屋に
にじんでいった
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