BLEACH

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写真たての中
私達は幸せそうに微笑んでいた




そんなに幸せ?
馬鹿みたい




私は、月明かりに照らされた部屋で
写真立てを勢いよく床に落とした


パリンッ…――



私しか居ない部屋に
ガラスの割れた不吉な音が響く


『・・・』


割れた破片に手を伸ばせば
私の右手から流れ落ちる真っ赤な血
何だか可笑しくなってきて、更に強く握り締める。痛くないのに、ガラスを待った手がぷるぷると震えた。


自殺したいわけじゃないの
ただ、
この心の痛みを
忘れたいだけ



手に伝う血を見て
私は踊るように、狂ったように笑う


私は自分が泣いている事に気づかない



ふと雲から漏れる月を見上げると
月は“可哀想な子…”と言って笑った









笑えばいいじゃない
好きなだけ



私は悪くない
悪いのは貴方






私は月に向かって醜く笑った

















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