BLEACH
□□
1ページ/2ページ
写真たての中
私達は幸せそうに微笑んでいた
そんなに幸せ?
馬鹿みたい
私は、月明かりに照らされた部屋で
写真立てを勢いよく床に落とした
パリンッ…――
私しか居ない部屋に
ガラスの割れた不吉な音が響く
『・・・』
割れた破片に手を伸ばせば
私の右手から流れ落ちる真っ赤な血
何だか可笑しくなってきて、更に強く握り締める。痛くないのに、ガラスを待った手がぷるぷると震えた。
自殺したいわけじゃないの
ただ、
この心の痛みを
忘れたいだけ
手に伝う血を見て
私は踊るように、狂ったように笑う
私は自分が泣いている事に気づかない
ふと雲から漏れる月を見上げると
月は“可哀想な子…”と言って笑った
笑えばいいじゃない
好きなだけ
私は悪くない
悪いのは貴方
私は月に向かって醜く笑った
・