BLEACH

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ピチャン、ピチャピチャ…




学校の帰り道、
私は雨上がりの空が映る水たまりを歩いていた
池に映る自分は足を動かすたび、何だか不機嫌そうに顔を歪めている


独りで帰るのは何時もの事
私は独りなんだ
好きで独りで居るんだ

すがすがしく晴れた空に
泣いちゃうほど曇った私
違いすぎて笑みがこぼれる


でも、池に映った空は灰色
ちょっと似てる



『フフ…』



池の空を歩いた足が冷たくて
汚れた自分が可笑しくて
あの空と余り違わない事に気づいて




何だか不思議な気分




誰か、
誰でも良いから
私を真っ白にして
嬉しい事を素直に受け止められない私を抱きしめて
悲しい事を真っ直ぐに見つめる強さを教えて



池に映る私は泣いた


靴と靴下を脱ぎ捨てて
私は歩いた

おかしいな、
毎日が悲しくて辛くて寂しいのに

ため息が出るほど幸せで
泣いちゃうぐらいに愛しい


おかしいな

おかしいな…



きっと、私は孤独に飢えているんだ
そうじゃないと私は笑って居られない


好きな人も、友達も、過去の思い出も
私には何も無くていい


可愛いアクセサリーも化粧品も
そんな物なんていらない




私は一人















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