BLEACH
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ある時君は泣いた
声を出さんと泣いた
僕は驚いて君に声をかけとるのに
やっぱり君には届かへん
今すぐに
どうしたん?
どこか痛いん?
大丈夫?
って言いたい
何でやろ
権力も力も
人より持っとるのに
こんな時何にも役に立たん
「ごめんな」
『え?』
「!?…」
君がパッと僕の方を向いた
僕の声、聞こえたんかな
何だか少し、
心が満たされた気持ちになった
好きな子と喋れる事がこんなに嬉しいいん?
初めて知った
…え?…好きな子?・・
あぁ…そうか、これが
世に言う
゙好き゛なんか
僕は上機嫌になって
君を見た
まだ驚いとるんか
自然に口元が緩む
「好きや」
今度は聞こえなかったみたいや
でも、僕の声が聞けるって事は
君にもちょっとは霊圧あんのやな
『…』
涙が引っ込んだ君を見て
僕も何か君に出来たんかなって思える
『誰か分かりませんけど、私は大丈夫ですから…』
「え…///」
君は独りでに呟き
ニッコリと笑った
君に僕が見えやんくて良かった
きっと今真っ赤やから…
「あっちで待っとるよ、琉亜」
僕は君の唇にキスした
聞えてなくていい
見えてなくていい
死神は長生きやからな
君が死んだら
真っ先に迎えにくるから
その時は君に聞こえるように
好きやって言うわ
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