星の道標

□別れは出逢いを呼ぶ
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テツヤくんにお礼を言い別れ
た後、教務室へ入る


そして担任に会い一通り話が済んだところで私は教室へ行くことになった

担任とともに教室へ入ると生徒が少しざわつきはじめる



「今日からこのクラスに転校してきた星那だ」


「初めまして星那優里愛です。これからよろしくお願いします!」


軽い挨拶をすませ、指示された席へ着く




……それにしても、隣の人でかくないっ!!?


確かに私の身長が平均より低いというのもあるが、それにしてもでかいぞ


しかも机の上に変なぬいぐるみが置いてある



意を決して「よろしくね」と言うと「あぁ」と割とそっけない返事が返ってきた




SHRが終わると、私の周りには男女問わず沢山の人でにぎわう


これが転校生というものなのだろうと思いつつ、前後左右から質問攻めが続いた





数分後、1時間目が始まりようやく私は解放され「ふぅー」と一息つく



けれど残念なことに1時間目が終わっても質問攻めが続いた…


しかし、クラスの子から聞いた話によるとどうやら私の隣の彼はバスケ部に入っているらしい


だから、でかいのか!納得!!


「ちょっといい?」

「なんだ」


「えっと、実は私バスケ部のマネージャーに入りたいんだけど、入部届は誰に出せばいいのかな?」


やっぱり、彼らがバスケ部なら、私もバスケ部に入るのが一番いいと思った



さすがに男子バスケ部なので選手としては無理だ、だけどマネージャーなら偵察もしやすい


それにテツヤくんが私と同い年ということは必然的にキセキの世代とも同い年ということになる


学年が一緒だとかかわることも多いだろうし…


目には目をバスケにはバスケを!ってものかな



すると、彼が口を開いた

「あぁ、わかった。赤司に聞いてみるのだよ」

「え?」



あかし……赤司!!?ちょっと待って、赤司征十郎のことだよね



なんで彼に聞くんだろう…普通は先生とか部長さんとかに聞くものだろうになぜ、赤司征十郎なのだろう


あれ、3年生はまだ引退してないよね?


優里愛はわけが分からなくなる

赤司征十郎…一体何者なんだろう

とりあえず、平常心、平常心。


テツヤくんの時は思わず動揺してしまい表情に出てしまったが、今回はそんな失態をするわけにはいかない



リボーン直伝のポーカーフェイスを保つよう心掛ける



そういえば、彼から聞いていなかったことが一つあった


「うん、ありがとう!そういえば名前聞いてなかったね」


「俺は、緑間真太郎だ」


――――っ!!!?



あ。ダメだ。今日は色々無理そうだよリボーン…




――――――――――――――――――――




「そういえば緑間君、机の上のぬいぐるみは何?」

「これは今日のラッキーアイテムなのだよ」

「ラッキーアイテム…?」

「おは朝を見てないのか!」

「え、うん。私Z●P派だから」

「星那、人事は尽くすべきだ。お前は何座なのだよ」

「かに座だよ!」

「俺と同じか…」

「ん?どういうこと?」

「何でもないのだよっ///」






―――別れは出逢いを呼ぶ―――








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