星の道標

□時には迷うことも大切
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はてさて、帝光中につきましたがどういうことでしょうか…



「…校舎広すぎるよ!!」


並中を比べるとやはり大きく見えてしまう

いや、きっと「並」なんだろうけど


優里愛は学校の大きさに戸惑いつつも、校内へ入った

…うん。入ったんだけどね
アレ?入ったよね


(でも、ここどこ!?)

周りを見渡してもここが何処なのか分からない

十中八九迷ってしまった…

最悪なことに人の出入りが少ないところらしい


(誰かー!私に教務室の場所を教えてくださーい!!)

心の叫びがこだました


「あのー…」

「うおっ」


突然声をかけられた声に驚き、女とは思えない声を上げる優里愛


するとそこには大人しそうな水色の髪の少年が私の目の前に立っていた


…それにしても彼の気配には気づかなかった


リボーンに知られたらと思うと…うぅ、考えたくもない

「えっと…誰…ですか?」


「すみません。先ほどからキョロキョロとあわてた様子だったので」


「私、今日転校してきたばっかりで教務室の場所がよくわからなくて」

「よかったら、案内しますよ」


「え?いいの!」

なんて親切な人なんだ


「ありがとう!!私は星那優里愛です、よろしく。ちなみに2年だよ」


「同じ学年だったんですね、僕は黒子テツヤです」


…ん?黒子?黒子テツヤ…え、えぇぇぇぇぇぇぇ!!


さっそく幻の6人目と遭遇してしまうとはあまりにも突発すぎて動揺してしまった


「どうかしましたか?」という彼の声で我に返る


「ううん、何でもないよ」


黒子くんに教務室へ案内してもらうことになった




―――――――――――――――




「ありがとう、黒子くん」

「テツヤでいいですよ、星那さん」

「じゃあ、私のことも優里愛って呼んで」

「はい、優里愛さん。ここを曲がると教務室につきます」

「え、右?」

「いえ、左です」




―――時には迷うことも大切―――







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