星の道標

□転校します
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虹の代理戦争も終え、アルコバーレノの呪いが解け、数ヶ月経つ

私たちは何事もなく平穏な日常を過ごしていた

夏休みということもあり、平日の昼間から沢田家の居候である私はツナや隼人、武とゲームや雑談しているとボルサリーノを被ったリボーンがやってきた

「どうしたリボーン?」とツナが声をかける
すると、彼は私の顔を見てニヒルな笑みを浮かべた

…ツナのような超直感はないがけど何か嫌な予感がしてしょうがない




「あの、リボー「優里愛、夏休み明けから帝光中に通ってもらうゾ」は?…え?」


「「「「えぇぇぇぇ??!!」」」」


「どっどういうことだよ!リボーン!!」






ホントにどういうことなんだ

いくらなんでも展開が急すぎて話に追いつけない





「だまれ、ダメツナ」

「うぎゃっ」




あ、蹴られた

リボーンの蹴りがクリティカルヒットし、見事に倒れ込むツナ

「10代目ェェェ!!」と慌てる隼人の隣にいた私は倒れたツナに合掌した

そして、リボーンから真相を問いただそうと彼の方を向く





「今回は俺の思いつきじゃねーゾ、9代目直々の依頼だ」




私たちは「9代目からの依頼」という言葉に反応した

リボーンの話によると

男子バスケの強豪校で有名な帝光中学校には「キセキの世代」と呼ばれる10年に1人の天才である5人

そして彼らが一目置く「幻の6人目」と呼ばれる選手がいるらしい…

私にその6人を調査してほしいとのことだった




「なるほどねー。」





やっと謎が解けたと言いたいところだが、私たちには二つ謎が残った





「小僧…でもなんで、俺たちマフィアとは全く関係がねぇのにバスケの天才を調査するんだ?」

「それがそーでもねぇんだゾ」

「イタリアのマフィアにはそいつらの能力をファミリーに加えようとしているところも少なくねぇんだ」

「だから、今のうちに彼らについて調べろと…そういうことですね」

「あぁ」





そしてもう一つ






「なんで私だけなの?」

「簡単な理由だゾ」

「ツナと山本の場合は学力でアウトだ」

「…そうだね」






百歩譲っても2人の成績がいいとは言えない





「ま、山本は野球もやってるしな。獄寺の場合、学力は問題ないとしても場に馴染めるわけがねぇ」

「ということで優里愛、お前が選ばれたんだゾ」






そう考えると、確かに一番条件をクリアしているのは私だ

「9代目の依頼」と聞いた時からこの任務を受けようとは思ってたけど、ここまで適任だとなんか清々しいな…





「―――ということで私頑張るよっ!!」





心配そうに私を見る3人ににっこりと笑いながらそう答えた





「っ、うん///」

「///おぉ」

「///あぁ」






…みんな顔が赤いけど、夏風邪かな?

(やっぱり、鈍いな。あいつは…)






――――――――――――――――――




「あ。優里愛、言い忘れてたが、資料は一切ねぇからな。名前だけだゾ」

「え…!えェェェェェ!!」






―――転校します―――















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