星の道標

□無自覚と鈍さは紙一重
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赤司くんに、1軍のマネージャーがいるであろう場所につれって行ってもらう

テツヤくんたちも一緒に行きたがっていたが、赤司くんがそれを拒否した

涼太君は最後までねばっていたけど、テツヤくんに止めらていた

どうやら、涼太君の教育係らしいのだ




「桃井、ちょっと来てくれ」

「どうかしたの赤司くん」




やってきたのは桃色の髪が特徴の可愛い女の子だった

む、胸がデカい…なんと羨ましい




「星那、1軍のマネージャーの桃井だ」

「桃井さつきです、よろしくね優里愛ちゃん」

「うん、よろ…アレ?私の名前…」

「優里愛ちゃんが来る前に赤司くんに聞いたの」






なるほどそういう事だったのか





「桃井は情報収集のスペシャリストだ、部員のサポートもしているが情報分析が中心だ」





情報収集...分析...これはぜひボンゴレ諜報部隊に入ってもらいたい

今度、九代目に聞いてみよう

可愛い子がいればボンゴレも活気がさらによく
なるだろうし

優里愛がいるだけで十代目、守護者、そしてボンゴレ全体に活気が付いていることを優里愛が知る由もなかった






「桃井、後は任せた」

「うん、わかった」




「星那、頑張るんだぞ」と言って私の頭を撫でた



「うん、頑張るよ!赤司くんも頑張ってね」



グッと親指を出して赤司くんを見た



「あぁ」



赤司くんは練習へと戻っていった



「それじゃあ、優里愛ちゃん仕事について教えるね」

「さつきちゃんよろしくお願いします!」





必要な道具、その場所などなどマネージャーの仕事を一通り教えてもらいある程度は理解した

唯一の1軍マネージャー、そして女の子同士ということもありすぐに意気投合し、互いを『さつき』『優里愛』と呼び合うことにもなった




「ふぅー、疲れた…すごいねさつき、今までこれ全部一人でやってたんだよね」




各部員のチェック、洗濯、ボールを磨いたり、部室の清掃などなど一人でやるには重労働だ





「そうだよ、かなり大変だったけどね」

「…でも、これからは優里愛がいるからね」




「そうだね!!」なんて言いながら笑いあう2人
仕事も終わったので、体育館へ向かいながら他愛もない話をしていた




「楽しそうだな、星那、桃井」

「赤司くん!」




練習に行く前は涼しい顔をしていた赤司くんだったが、今は汗をびっしょりと掻いていた

相当な練習量だったのだろう…




「赤司くんお疲れ様、はい、タオル」

「ありがとう、星那」




私は赤司くんにタオルを渡す

夏休みが明けたばかりの9月、体育館は夕方になってもまだ蒸し暑かった




「マネージャーの仕事は大丈夫そうか」

「なんとか出来そうな…キガシマス」

「なぜ最後カタコトなんだ?」




にっこりと意味深な笑みを浮かべている赤司くん



「完璧に覚えるのは無理でした…」




怒られると思っていたが、私の考えとは大きく異なった




「当たり前だ、別に僕は星那にあの量を1日で覚えろとは言っていない」




「焦る必要はない」と数時間前と同様にくしゃっと頭を撫でられる

赤司くんは人の頭を撫でるのが好きなのかなと思いつつ、その心地よさに私はされるがままになっていた




「赤司くん、抜け駆けはよくないですよ」

「?」




私たちの元にやって来たのは、テツヤくんと緑間くん、涼太くんともう一人は…デカいっ!!

さっき、挨拶した部員たちの中にはいなかったよね

誰なのかはよく分からないが、とりあえず大きい

こんなに大きい人だったら、必ず目に留まるはずだ

それにしても、すごい見下ろされている気がする…なんかムカつくな





「赤ちーん、この小さいの誰?」




小さくない!というか、あなたが大きすぎるだけだと思うよ!!

…でも、そんなこと言ったらつぶされてしましそうな感じがしたので言わないでおいた








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