浅の間

□テニプリ
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その日々は突然、終わりを告げた──


7月上旬。

前期後期制のこの学校、中間テストが終わったこの時期。
憂うものはなく、後は夏休みを待つばかり。
今日も私は、ケータイ片手に顔も見えない相手との会話を繰り広げていた。

「カッズやーん。」

後ろからの衝撃。
思わずケータイを落としそうになるが何とか回避し、ホッと一息も入れずにその"衝撃"を睨みつけた。

「…彩斗」


三島 彩斗
同じく立海大付属高等学校一年。

類い希な容姿と頭脳明晰な頭を持つ所謂"天才少女"

彼女は睨んでる私を輝かんばかりの笑顔でスルーした。

「…はぁー、何の用?あたし今忙しい。」

当然折れたのは私の方で、私は深くため息をつきながら、ケータイをしまった。

そして彼女は、ニヤリとその愛らしい容姿とは全く合わない笑顔で言った。




「"オシゴト"」
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