カゲロウ夢小説

□入団時
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「カンナです」
「俺はキドだ。よろしくな」
「まっマリーです」
「セトっす!」
「自己紹介も終わったし行くよカンナ」
そういって俺の手を引っ張るカノ…。行くってどこに。
「君の部屋。ここ好きにつかっていいから。」
ドアを開くと1人が寝たり作業したりするのにはちょうど…と言うか広いくらいの洋室が広がっていた。床はピカピカで壁は真っ白なとても俺好みの部屋だった。
「荷物は明日届くんだよね?」「うん。ベッドとかは明日の朝」
するとカノはいつものようにニヤニヤしながら(気持ち悪い)手をまた引っ張ってリビングに連行された。

【sidechange】

カノがいきなり今日新しい団員来るからといって来たのはメガネをかけて黒いパーカーに灰色の服を着た少年だった…なんと言うか…俺が言うのもなんだが…ネクラ…だな

「今日から団員になるカンナくんです。」

そういって自己紹介を終えたあとカノが彼…カンナの手を引っ張ってきっと彼の部屋になるだろうとこに行ってしまった。

「カノ…。ネクラなかんじの人だったね…コミショーかな?」そういってマリーが俺の腕を引っ張ってきた。
「マリー。そういうのはいっちゃだめっすよー。」
そういってセトがお茶を片付けていた。
わやわやと話していたところカノとカンナが帰ってきた。
「キドー。カンナの大きい荷物届いて無いんだよね…客用布団あったっけ」
「残念ながらないな。」
「そっか…じゃあカンナ今日は僕の部屋でいい?」
「やだ。」
カノ撃沈。これには俺は苦笑してしまった。
なんだか面白いぞこいつ。
「すいません。セトさん…でしたよね?失礼ながら今日一晩だけ良いですか?」
そう言うとカノが「カンナが誘ってるーセトーおそわぐふぅっ…!」
見事な回しげりです。
「カノは黙れ。」
メガネとフードのせいか顔があまり見えないのでなおさら怖かった。
「カノさん…ダメですか?」
「全然いいっすよ!」
なんだかカンナとは気が合いそうな予感がした。

【sidechange】

「お風呂入りなよカンナ。」カノに言われて入った。
温かい…体にしみる…
「お先入りました…」髪をふきながらタンクトップにジャージで出てセトさんの部屋に入る。「すいません。メガネ見ませんでしたか?」
「それならさっき…………誰っすか。」
「え。…カンナです。」
あれ?停止してるけど…
「すいません。メガネ…」
「ああ!!メガネならここに。床においてたらだめっすよー。」
「ありがとうございます。」
【sidechange】
メガネをつけても誰って感じだった…。
暗いイメージ一転。
超絶イケメン黒髪王子って感じがしたカンナさん。
俺より身長が低く少し上目遣いなのにドキッとした。
「カンナはどんな能力なんっすか。」
そういえばなにも聞いてないなと思い聞いた。
「…知りたい?」
そういうと彼はうつむいてもじもじしていた。
ヤバい…かわい。
「嫌なら言わなくていいっすよー。」
そう言うと彼はこちらをみて「ありがとう」と言った。
かっ…顔が…顔が熱い!

【sidechange】

顔を赤くしていたのでおでこをひっつけた。
「熱は無さそうだけど少し熱いね…」
そしたらセトさんはバッと離れて布団に入って「さっ先に寝るっす!!」と言うと布団に潜ってしまった。
んー…大丈夫かな…
少し間を挟んでセトさんが「カンナさんも今日は寒いっすから一緒に布団入るっす。」
……やっ…優しい!!!
「あっありがとうございます!」
そういって布団に入らせてもらう。

いつの間にか深い深い眠りについていた。


【sidechange】

「…んっ」
目を開けると眩しい日差しが目についた。
今日はバイト休みだから二度寝を…と思ったときだ。お腹辺りと腕に違和感を覚えとっさに下を見るといつもは布団を抱いて寝てるのに人を抱いていてしかも相手も抱きついていた。
顔を見ると…カンナさんだった…。
眩しい。日差しじゃなくてその寝顔が。
「好き。かもっすね…」

そして俺はもう一度寝てしまった。

【sidechange】

夜。セトに借りた本を返そうと部屋に入った。
そしたらなんと美少年とセトが抱き合って寝てるでわないか!「カメラ…カメラ…。」

パシャパシャパシャパシャ

「ぐへへ…はっ!!よだれよだれ」

「マリー?もう寝ろよ。」
「あ。キドー。おやすみー」
「ああおやすみ」

キドにおやすみ言ったしいいもの見れたし。
今日はいい一日の終わりでした。
「にしてもあの美少年くん誰だろう?セトの友達かな?朝教えてもらおう♪」

【sidechange】

「カンナくんー」
その一言で目が覚めた。
「誰に抱きついてるの?」
…朝からうざいな。
「セトさんに抱きついてるの。」
セトさん温かいな。
もっかい寝ちゃおうかな。
「…キドが朝ごはんできたって。」
その言葉に起き上がる。
「おはよう。カンナ。」
「………」無言対応する。
俺が歩き出したときだ。いきなり腕を捕まれたとおもったら「着替えてから行きなよ。」と言われた。
めんどくさいな。
「カノ……着替えさせて?」
俺はそう言いながら腕をバッと広げた。
「…じゃあ遠慮なく。」
そう言って俺のジャージのチャックを下ろして脱がさせてくれた。
「ありがとう。」
俺が歩き出そうとしたらカノが「えぇ!?これからが本番じゃん!!てかメガネは!?」
カノはうるさいな。
「朝はいい。てかメガネとか気分でかけるものじゃないの?セトさん起こしてあげなよ?じゃあお先。」パーカーを手にとり羽織る。なんせ10月だからね。寒い。
「あっ!!ちょっと!!」
あーキコエナイキコエナイ。

リビングに向かう。
「キドさんおはようございます。」
「あぁ。おは………誰だ。」
え…
「ああ…えっと…カンナです。」
そう言うとキドさんはほんとか?ほんとにカンナか?と聞いてきた。

すると後ろから視線を感じたので振り向くとマリーさんがいた。
「おはようございます。」
「おは…よう…」
「ああ。マリー。おはよう。」「おはよう。」


少しの間のあと意外にもマリーさんが最初に口を開いた。
「カンナくんってほんとに?」
「えっ??あぁ。うん」

「そっかあ…」と言うとマリーさんは笑顔で席についた

「おはようっす!!」セトさんがきた。
「セト!おはよう!」
「おはよう」
「おはようございます。昨晩はありがとうございます。」
続いてカノがおはよ〜ときた。「………」マリーはテレビをみながらパンをほうばる
「……………チッ」キドさんは小さく舌打ちをしてご飯をたべだした。
「…………ふっ」俺は鼻で笑うと「そこおお!!あとで連行!!」とカノに言われたがやっぱりみんな無視。
「そういえばカンナ。荷物や家具はいつ届く?」
「11時ごろです。」
そう言うとキドさんが手伝ってやろう。と言うとマリーさんとセトさんも手伝うと言ってくれた。
「ありがとうございます。キドさん。セトさん。マリーさん」そう言うとキドさんが「キドでいい」
と言ってくれた。
「俺もセトでいいっす!!」
「わたしもマリーでいいよ。」と二人も言ってくれた。
「じゃっじゃあきっ…キド。…セト…まっマリー。」
言ってみるととても暑くなった。
「はあ…ねぇ。おれは空気なの?」
とカノが聞いてきた。するとキドが「そうだったら?」と言っていた。
おれはつい笑っていた。





これから此処から始まるんだ。俺の新しい道。

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