歌い手夢小説

□もうちょっと【みーちゃん】
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『ただいま〜…』

私はみちゃと付き合う前帰宅して着替えてソファーに横たわって携帯を取りだし夢小説を読むのが趣味だ。

無論歌い手の…


『新作だー…続きか…』

その趣味はみちゃと付き合ってからも続いてる。


不満?そうでわない。不満どころか大満足だ

ただ…くせにちかいかな…なんと言うか…現実逃避だよ


それに夢小説読んでると寝れるんだよね。安眠効果【大】

【sidechange】
ピンポーン
「………」

今日は仕事がはやく終わるから七海の家に行くって俺は七海に言ったよね…?

やばい。勝手に上がっていいのかな…いや…まだ付き合いはじめて1ヶ月たつかたたないかの彼氏に勝手に上がられたら俺のこと嫌いになるかな………。

「あら…七海ちゃんの彼氏さん?」

そう言われてふと横をみるとエプロンしたおばさんがいた。

『あっ…はい…えっと…』
「あらやだ…七海ちゃんならたぶんソファーで寝てるわよ。勝手に上がっていきなさい。ほらほら」

…誰。…近所の叔母さんかな。
「七海ちゃんの彼氏ね…まあ私はこれ渡しにきただけだしゆっくりどうぞ!じゃあね!」

…風のような人だな

俺はタッパーを台所においてリビングを覗く。
七海は携帯片手に寝ていた。
「ちゃんと携帯閉じて寝なきゃダメだろー…」
そう俺は言って携帯を手に取り画面に目をやった―――

【「好きだ!」私はみちゃの言葉に目を疑わした。『でも…わたしなんかで…』「七海がいい!」…―――】

ゆ……夢小説……

え…欲求不満?

『んん……』
あっ…おきるかな……
『みちゃ…』

この《みちゃ》は一体どっちのみちゃに言ってるのか不安になった。

携帯を閉じて机の上におきテレビを見る。
あくまでも七海の前では平然をよそう。

『ん…あ…みちゃ。おはよう。』

「おはようございます。」

小説のこと聞きたい…つーか聞く。

「ねぇ…夢小説なんで読んでるの?」

【sidechange】

『……』私は時が止まったかと思った。

〈ねぇ…夢小説なんで読んでるの?〉

ドクン…ドクン…


今私によぎった言葉


〈気持ち悪いとおもわれたかな〉

これに限った。


『…気持ち悪いよね………ごめん』

何故か視界が歪んだ。
小さな雨粒がポタポタ落ちる

涙か。



【sidechange】

気持ち悪い?ちがう。俺はそんなこと思ってない。


むしろかわいいとか思ったりもした←

けど他の人が描く…いや…描いた俺に嫉妬しただけだ。


泣かないで…

「ちがう。気持ち悪いなんて思ってない。」
そういいながら涙を拭って目を見つめた。
鼻を少し赤くして本当に?と聞いてきた。
くっ…かわえ←
「本当にだよ。…恥ずかしい話嫉妬しちゃって…むしろかわいいと思ったりもしました。」

やばい。顔が少し熱い。

『みちゃぁ………』
そういって俺に抱きついてきた。



もうちょっと。もうちょっとでその夢どうりになるからね…



(あれ…夢小説みたの知ってるってことは…内容見られた!!!!!!)

(もうちょっとの確信?だって内容……キスとかそっからのムードのやつだったから…)

(みちゃ!何その笑顔!)
(んー夢叶えてあげようかと…)(えっ!!!ああああああああ!!ヘルプみー!!!)
(じたばたしないの…めっ!!でしょ)
(何今のめ!っていうのかわえ!)



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というわけで無事終わったんだぜ!
無事じゃない……?
いいじゃん別にW
終わったんだから!
まあいいや

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