傀儡舞曲〜四季の舞〜

□第一舞曲
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誰もが恐れるであろう山奥の樹海を1人の少女とも娘とも言える者と、その前後を年端様々な男女が挟む様に歩いて行く姿を見つける。

前方には白髪の青年らしい者と紺色髪の娘がまるで、我先にと急ぎ足で歩き‥。
後方には、薄青髪の成人にも満たない少年と凛とした雰囲気を醸し出している黒髪の女性が歩いている。

その間に挟まれる様な形でいかにもひ弱そうな幼さの残る娘が鼻歌を交えながら歩いていた。


ふと、少しだけ先頭を維持している白髪の青年が首だけを後ろに向けて話始めた。



「なぁ。春風〜。」
「…何用だ?」
「本当によ、こっちで良いのかよ?さっきから何も変わりゃしねぇし。」
「仕方があるまい。木々達にも色々とあるのだ。」
「…チッ。使えるんだか使えねぇんだか解らねぇ力だよな…。」
「‥何か言ったか?冬風…。」
「イーヤ。別に?」
「……。」
「まぁ、仕方ないよ〜春風姉ちゃん♪
と〜ふは頭の中、醗酵しちゃってるからさ〜。」
「あ゙ぁ?ンだよ!?似非日本人??」
「似非言うな!!と〜ふの癖に。」
「はぁ?俺様の何処が豆腐なんだよ!!」
「名前と顔に出てるじゃん☆」

「……刻むぞゴラァ!!!?」
「や〜い♪と〜〜〜ふと〜ふ絹と〜ふぅ〜〜♪アハハvV」
「獅子乱闘…!!薙ぎt「冬風も秋風もお終いッ!!!!!」

白髪の青年‥冬風と紺色髪の娘‥秋風が何やらいざこざを始め出した。
冬風に話しかけられた黒髪の女性‥春風は、眉間に皺を寄せ不機嫌そうな顔をしながら2人を黙って見ていると…。
間を割って入る様に、真ん中を歩いていた娘が止めに入った。





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