傀儡舞曲〜四季の舞〜

□序曲
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霧の中から現れたのは、座り込む1人の少女を挟む様にして白銀の髪を持つ青年と紺色の髪を持つ娘が対峙し、今にも喧嘩が始まりそうな気が流れている。

その少女の隣には、今にも泣きそうな薄翠色髪の少年と、背後に物凄い不機嫌な顔をした黒髪の女性が立っていた。

「今日こそ、キッチリ落とし前付けて貰おうじゃねぇか。」
「それはアタシの台詞よ!!」
「ハッ。俺様に似非日本人が勝てるかよ。」
「似非言うな!!変人!!」
「なっ//何処の野郎捕まえて言ってやがる!!」
「アンタよ!!アンタ!!!へ〜じん♪」
「ン野郎ッ!!」
「おっと♪」
「避けんじゃねぇよ!!」
「避けなきゃ当たるでしょ〜〜♪」
「…次は当て.....」「いい加減に戯言は、自粛しろッ!!秋風!冬風ッッ!!」

「「げ...ι」」
「大体何故ゆえ、主が野宿をしているかと申せば‥お主ら2人が、毎度の如く戯言をこんな山奥で始めたのが、原因であるだろう!
その元であるお主らが、忘れてしまっていると言うのは、何たる事かッ!!」

等々、喧嘩を本格的に始めようとした時、少女の後ろに立っていた黒髪の女性が怒りの声を上げると、鶴の一
声の如く2人…秋風と冬風は、対峙した状態からピクリとも動かずに只、黒髪の女性の言葉を嫌々ながらに聞いていた。

「..春風...」
「聞いておるのかッ!?」
「...春風ッ!!!」
「!!主、何か?」
「もう、2人共反省してるから許して上げて良いんじゃないかな?」





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