ブルー・トリッパーbook

□よろしくね
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どうやら青峰君は合宿の途中だったらしい。
自由時間に部屋で寝ていたはずなのに、気が付いたら鋏を持った私が目の前に居たとか。
ああこれが逆トリップってやつか。
それにしても目覚めたら鋏持ちの女が目の前に居るって相当な恐怖だよね。

「それは恐怖だね、ごめんごめん」

目の前で手を合わせて謝った。
「名前、言ってなかったね。
私は宮野詩織。
ひとり暮らしの大学生。
えっと、私が言えることってひとつだけなんだけど……」

私は頭の中のから今まで読んできた黒バスの内容を思い出す。

「青峰君は漫画のキャラクターで、別次元からやって来た人ってこと!
まだバスケがつまんないって言ってるから季節は夏。そうでしょ?」

「まだ?……ああ」

「身元確認おっけー!
とりあえず、帰る方法がわかるまで私と一緒に暮さない?」

「はあ!?」

「じゃあどうやって帰るの?貴方のことを知ってる私と一緒に居た方が安全じゃない?」

「まあ……」

「どうする?」

「世話になる」

「うん!よろしくね!!」

青峰君と同居することになりました。






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