治そうにも治らないんです!BOOK

□幼馴染の相談
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こんにちは、桃井さつきです。
授業中にメールが来ました。
いつもならメルマガとかそういうのなんだけど、そのメールの送り主は幼馴染の大ちゃんでした。

『名前に、好きって言われた』

その内容に笑いがこみあげてきた。
大ちゃんが私に相談を持ちかけるときは相当追い込まれた時など、重要なことだ。
バスケのことで何度かメールで相談を受けたことはあっても、その他の……特に恋愛のことで相談を受けたことは今までに一度も無かった。
なんとなくは気付いてたけど、相当好きなんじゃない。
すくっと笑いながらメールを打った。

『ちょっと!大ちゃん今授業中だよ!でも、よかったね!付き合うことになったんでしょ?』

送信!
前から名前ちゃんと大ちゃんがお互いを好きだってことは気付いていた。
ただ、お互いが相手のことが好きすぎて、臆病になっていたことは事実。
どちらかがアクションを起こさない限り、進展は無いと思っていた。
まさか、名前ちゃんから言うとはね……。
そう考えている間に大ちゃんから返信が来た。
付き合い始めたら名前ちゃんとお昼ご飯食べられなくなっちゃうからさみしくなるな〜。

『大ちゃんって言うな!!付き合ってねえ。てか、昼休みに屋上に来いよ』

あ、付き合ってないんだ。
名前ちゃんには待ってもらうけど、少しだけ幼馴染の応援をしようと思った。






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