治そうにも治らないんです!BOOK

□伝えたい言葉は最優先事項で言っていいとも限らない
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皆が制服に着替え終わって、教室に向かうまでの道は質問攻めでした。(主に黄瀬君から)
腕や脚の筋肉は大丈夫なのか。男女で同じプールを使う水泳の授業はどうするんだ。誰の筋肉が怖くないかとか。そんな感じの。
普段喋ってこない黒子くんまで聞いてきて、質問攻めにおろおろしてたら青峰君が皆を一括して、おら行くぞって手を引っ張って教室に一緒に入った。

「青峰君、さっきはどうして……?」

「んだよ、質問攻めにあっていたかったのか?」

「いや、だけど。青峰君がかばってくれるの、うれしかった」

「どーも」

そっけないけど、青峰君はやさしい。
バスケが大好きで、めんどくさがりだけど、実は優しいところとか。

「そんな青峰君が好きだよ、私」

間違ってはいない事実をそっと伝えてみる。
青峰君は一瞬体をぴくりとさせて、足早に机に向かい、いつものように机に伏して寝てしまった。
あ、もしかして嫌だったのかな。なんてこと言っちゃったんだろう私……!!

「ま、また寝るー!たまには授業受けなよー!!」



青峰side→

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