治そうにも治らないんです!BOOK

□幼馴染は私を地獄につれて行く気満々だとおもうよ
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漫画やら小説のヒロインがベッドから落ちたら軽く意識失って、軽く1時間とか時間が進んでいて、恋の相手になる相手が大丈夫!?とか言いながら起こしてくれるものだと私は信じてるよ?ええ、中学2年生の今でもそういうの期待しちゃうよ!?

「名前、俺をいつまで待たせるつもり?そんなに寝てたいなら……」

ベッドから転がり落ちた私の第一発見者は幼馴染でした。
ついでに状況を言うなら頭を打って痛みに必死に耐えている私を大嫌いな犬でも見るかのように見降ろしてるんですよ〜。

「寝てたくない!!生きたい!!起きるよ!!」

ぐしゃ。
え?
勢いよく立ちあがった私の足元には、さっき剥がしたばかりのカレンダーがぐしゃぐしゃになっていました。

「ほら早く。ほんとに時間が無い」

わなわな震えてる私をよそに、時計を見ながら征十郎は私の部屋から出て行こうとした。

「ふぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!征十郎のばかあああああああああ!!!!」

せっかくこのカレンダーを張ろうと思ったのに!!そのためにきれいに剥がしたのに!!ベッドから落ちるわ頭を打つわカレンダーはぐしゃぐしゃになるわ……全部征十郎のせいだぁぁぁぁぁぁ!!!
半泣きで征十郎をぽかぽか叩いたら汚い!とチョップをくらいました。
ええ、おかげさまで心の傷とたんこぶがもういっこ増えましたとも。





2012/08/26

ヒロインちゃんは夢見る少女です

 

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