深更の旋律
□雨上がり
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雨である
それもかなり酷い雨で中々どうして止んでくれない
そんな状態にドリルマックスは気が滅入ってしまっていた
地中に居る彼には関係無いことではあるが、雨が降ると間接パーツが軋んで動けなくなる
「はあ……」
「どうしたドリルマックス溜め息なんてらしくない」
「大丈夫か?」
「ん?ああ…心配ない」
通信で聞いてくる2体には悪いが答えるのも億劫なためドリルマックスは適当に答えて通信を切った。
「駄目だな…全く…」
ポツリ
呟くが返事が返ることもない
そう思っているとドリルマックスにもう一度通信が入った
「上がってこいよ!!」
「良いものが見れるぞ?」
雨上がり
「虹…か?」
「おう!元気出たか?」
「雨の日は絶不調だから、元気になるように見せたかった」
「ああ、ありがとう…!!」