短編
□美影意志 切甘
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俺には人生の分岐点と呼ばれるものがあったのだろうか?
その無数に広がる道の先の未来が
例えその数の分だけあったとしても
きっと俺は君に出会い
恋をするだろう__
俺達が付き合うようになってちょうど3年が経った
さこは俺の隣で本を広げて
俺は隣でコーヒーをすする
そんな何気ない一日が
俺にとって幸せを感じる一日
「さこ」
「なーに?カカシ」
何気なく俺を見つめるさこ
ギュ
「愛してるよ」
「どうしたの?急に」
「さこは?」
「恥ずかしいなぁもう……でも、愛してる。ふふ、変なカカシ!」
俺の腕の中でクスクス笑うさこ
「まぁー、カカシの遅刻癖はたまーに許せなくなる時あるけどねっ!!」
え………??
「うそ、冗談!…私は、そういうのも含めて全部カカシが好きっ」
そう笑ったさこの笑顔は、この世界で一番の俺の宝物
その言葉も、その笑顔も何もかも全てに
何度も何度も、恋に落ちる__