短編
□カカシ先生の憂鬱__紅ver
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「それで?あなたは何を悩んでいるのかしら?」
対象の人物は、自分から私を呼び出したというのに、口いっぱいにお団子をほうばり小動物の様にこちらを見ている
「あ、ふみまへん(すみません)」
まぁ、大方予想はついているわ
あの男の事よ
きっと
「あの、紅さん。実は私……カカシ先輩の事、その、あの………好き…なんです」
「そんな事は知ってるわよ。カカシ以外はきっとみんな」
お茶をすすろうとしていたさこが固まり、目を見開いて動かない
「え?!あなたそれで隠してるつもりだったの??……信じられないわ」
「……そんなにバレバレでしたか?」
シュンと背中を丸めて訴えてくる
「…まぁ、本人にだけは気付かれてないから安心しなさい」
「そうですか、それなら良かったぁ〜」
と、安心したのかまたお茶請けに手をのばそうとしている
この子は天然というかなんというか、全く
カカシといいさこといい、何でお互いの気持ちに気付かないでこの数年過ごしてきたのかしら
ほんっとにじれったいったらないわ