長編

□第6話 新居探し__カカシside
1ページ/6ページ



異世界からやってきたというこの子

この子って言ったら失礼かな?

でも、俺よりは多分年下だと思う


さっき綱手様と廊下の向かいから歩いてきた時から、俺の事見てすごくびっくりしてる様子だった

本人は意識してないのかもしれないけど、俺が口を開く度凝視されてる

気付かないふりしてるけどね

異世界での漫画の中の俺ってどんな存在なんだろうねぇ


……まさか変態上忍……とか?

もしそうなら俺大分ショックだよ?


まぁそれも気になるけど、


サイからも視線を感じるんだよなー

初対面じゃないんだけどねぇ

俺がサイの方を見ると何事もなかったかの様に目を反らすしね



俺が話す所を見てる彼女をサイが見てるっていうか


……まーいいや




ええっと、それで何だっけ?

あぁ、綱手様が俺に極秘の任務を出したんだ


で、これから里で物件探しって訳ね



彼女は俺に迷惑をかけられないからと戸惑っている様子

うーん、中々新鮮な反応だねぇ

俺の周りにゃそんな風に遠慮する女子がいないから、すごーく新鮮


「ん、俺は別に構わなーいよ。非番だしねー。」

そう言うと彼女は、一人でブツブツ何やら話している

独り言?独りつっこみ?


挙句の果てにはバタバタ騒いでいる


……なーんか小動物みたい


リスとかハムスターとかそういう系だな



少し笑いながら声をかけると、顔を赤くして俺の目を見ずに頷いている



なーーんかさ

かわいーよね、こーいうの


そう思いながら火影室を出る__
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ