長編

□第3話 火影と
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私がここへ来て、一日がたった

朝目が覚めると外は、いいお天気

ベッドを抜け出し、昨日ソファで休んだであろうサイの元へ行ってみる


するとサイはもう起きていて

「おはようございます、サイさん」


「おはようございます。ずいぶん遅いおはようですが。あはは」





うん、サイは正直者なんだよね

思った事を正直に言ってしまうんだったね

その笑顔、胡散臭いよ


「ご飯、できてますよ。簡単なものですがよければどうぞ。」


「ありがとうございます、いただきます」


……これは、、おにぎり……かな?

お椀の中に丸くなっているご飯の塊

かじると中に梅干しが

……種有りで


前を向くとサイがこちらを見ていた


「おいしいです、おにぎり」

そう言ってサイに微笑む


するとサイにまた何も言わず目をそらされた


はぁ、やっぱ嫌われちゃってるのかなぁ


「……人に作った事、ないんです。」

「え??」

「おにぎりとか、ご飯とか。だから分からなくて。でもおいしいって言ってもらえて、良かったです」


そうだったんだ

なんかほっこりする

「じゃあ、食べ終わった事だしそろそろ火影様の所に向かいます」


「あ、はい、お願いします。……ってえ?!ちょっと待って!!」

「はい?」

「あの、何で私その、サイさんに抱えられているのでしょうか?」

「あまり人目につくと今はまずいだろうし、これが一番早いんで。動かないでくださいね」


そう言ってサイは、いわゆる瞬身の術を使った

その直後に、私とサイは火影室の前に立っていた




 
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