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□ずるいから好き
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それから鉄平と私の鬼ごっこが始まったのはすぐだった。


「そんなに逃げること無いだろ」

『ここ体育館よ!?分かって言ってんの!?』

私は全力で走ってるけど、鉄平の方はまだまだ余裕だ。


ブランクがあるのに……本当にこいつの体力には驚かされる。



『病み上がり、の、くせにぃ……!!』

「ははっ、そのしゃべり方、なんか良いな。セックスしてるときみたいだ」

『さい、てい!!』



私の奮闘も虚しく、あっさり鉄平に捕まる。


『はなせぇ!!アホ!!バカ!!イケメン!!』

「それ、誉めてるぞ。」



鉄平は悠々と歩きながら私をマットの上に乗せる。まさか、こいつ。


『ここで、ヤるの?』

「当たり前だろ」


この男はサラッととんでもない事を言う。


『やっ、明るいから。それにシャワー入ってなっ!!』

「待てない。今、名前を抱きたい。」

『でもっ、汚いし、ここ、がっこ!!っ!?』


もう黙れと言わんばかりのキスをしてくる鉄平。

『あっ、は、ん、ん』

「……ん、」


時々漏れる鉄平の声が色っぽい。

ヤバい、酸欠でフラフラする。


『てっぺ、もっ、無理ぃ』


背中を軽く叩くと、名残惜しそうに離れる唇。


私の身体には抵抗する力なんて微塵も残っていない。


『あっ、あん、ぁ…!』


突然の胸への刺激に声が漏れる。


「凄いな……俺がいない間どうしてたんだ?」

『ひゃっ、ずっと、あん、我慢、して、ひゃぁ……!!』

「じゃあいっぱい可愛がってあげなきゃな。」


耳元で鉄平はわざと低い声を出す。そのたびに子宮の奥がキュンと疼く。


『っあ、ああっ、んっ』


とっくに露になった胸に鉄平は顔を近づけ、舌を頂点につけた。


『ひゃぁ!!やっ、ソコ、やぁ……!!』

「固くなってきたな。可愛い。」


見せつける様に、私の目を見て鉄平は頂点ばかりを攻める。




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