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□いちゃいちゃは眠ったあとで
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            涙も止まったころ、その暖かい緑間の腕の中で眠りそうなりうとうとしていると頭上から声が聞こえた。

「…名前、すまん……俺も、その、お前と居たいのだよ、出来ればずっと。」

「……うん、」

「だがそう言うわけにもいかん。わかるな?」

「…、うん…」

「………でも、俺は、名前のことが、一番……好き、なのだよ…」

「……、ずるい、」

ふと、自分の腕の中を見れば名前はすやすやと寝息をたてていた。泣き疲れて寝るなんて赤ん坊か、と言いたくなるのをおさえて彼女の寝顔を見ていた。すうすう、と一定のリズムで吸ったり吐いたりの行為を行う唇を見ていた。瞬間、そのやわらかい唇に触れたくなった。
そっと指先だけで唇をなぞると、指に名前の吐息を感じ、気がついたらキスをしていた。

いちゃいちゃは眠ったあとで
(そうじゃなきゃ保てないのだよ)


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