short
□だいっきらい、と呟いた
1ページ/2ページ
いつも、一緒にいることが当たり前だった。
彼女はいつも、クールで、
それでいて優しかった。
幼馴染み、この関係が崩れた時、
貴女は笑ってくれますか?
だいっきらいと、呟いた
「名前っち、学校行くっス!!」
『うるさい、一人で行け、馬鹿』
今日もこのやり取りが続く。
全く、名前っちは緑間っちよりツンデレっスよね。
まぁ、たまに見せる笑顔が可愛いんスけどね。
普通に勉強して、いつも通りにバスケして、また明日名前っちと話して……
そんな毎日がずっと続くと思ってたんだ―、
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
放課後、下駄箱に入っていたラブレター。
差出人は男の名前だけど、字は完璧に女特有の丸い字だ。
『もう少し、頭使えよ。』
無視して手紙を破り捨てたとたん、数人の女子に囲まれる。
どっち道連れてくなら、ラブレターなんか書くなよ、
と、心の中で呟きながら、体は自分の意思と別の方向に向かう。
まただ、
イライラする。
「黄瀬君に近づくなってどれだけ言ったら分かるのよ!!」
『だから、それは私じゃなくてアイツに言ってよ。』
その瞬間、熱をもつ右頬。
あぁ、また叩かれた。
痛い、イタイ
『だいたい、私はアイツの事好きでもなんでも無いわよ!!』
言い放った目線の先に、よく見慣れた黄色の髪の毛が居た。
→