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□目が合った、瞬間が、
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『君が、黒子テツヤ君?』
「そう、ですけど」
入学式が終わり、僕は初めて話かけられた。
『ねぇ、
お友達になろうよ』
その人は影が薄い僕なんかより、
ずっと、ずっと目立った存在で、
とても、綺麗な人だ。
「どう、して」
僕なんですか
そう聞く前に、彼女はフワリと笑った。
『君が、とっても目立って見えたからだよ。』
不思議な、気持ちだ。
小さい頃から影が薄いと言われ続けてきた。
影が薄いのを利用して、バスケで活躍してきた。
それなのに、貴女は僕を、
目立つと言うのですか?
「僕、そんなこと言われたの初めてです。」
すると彼女は少し驚いた顔をした。
『黒子君の髪、とっても綺麗だよ。目立たない訳なんて無いよ。それに―、』
『黒子君、格好いいもん』
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