エースコンバット5 とある艦の物語

□ハーリング大統領救出作戦
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ハーリング大統領救出作戦
『ケストレルブリーフィングルーム』
とうとうこの日が来た。ウォー・ドック隊の救出から一夜明けて、俺たちは空母ケストレルのブリーフィングルームに集まった。今日、集まった理由はウォー・ドックメンバー紹介とハーリング大統領の救出作戦の作戦内容の説明である。
「全員、集まったようだね」
アンダーセンがそう言ってブリーフィングルームに入って来た。それに、続いていつも通りの数人が入って来た。だが、今日はさらに男性3人と女性が一人入って来た。男性の3人の内一人はアンダーセンと同じ年くらいな人である。
「紹介しよう、ウォー・ドック隊の4番機、ハンス・グリムさんと、2番機のケイ・ナガセさん。そして、隊長のクラウチ・ヒレンべランドさんとウォー・ドック隊機体整備長のピータ・N・ピーグルさんだ」
「ハンス・グリムです。コールサインはアーチャーです。よろしくお願いします」
「ケイ・ナガセです。コールサインはエッジです、よろしくお願いします」
「クラウチ・ヒレンべランドだ。コールサインはブレイズ、よろしくお願いします」
「ピータ・N・ビーグルだ、よろしく頼む」
4人は自己紹介し敬礼した。
「では、座りたまえ」
ナガセ、グリム、クラウチは前の席に座る。そういえば、ヒレンべランドってどっかで聞いたような気があるような。まっ、いいか。
「ああ、そうだ、ビーグルさんには航空作戦の指揮を取らせてもらう」
「えっ、整備長じゃないですか?」
一人の艦長が疑問そうに言った。確かにそうだ。なぜ、整備長のビーグルが航空作戦の指揮をするんだ。
「ビーグルさんは、ベルカ戦争時は戦闘機のパイロットでね、そのために航空作戦の指揮を任せたんだ」
「そういうことですか」
質問した艦長は納得したようだ。
「それでは、異存がなければ航空作戦の指揮は私が取らせていただこう」
ビーグルがそう言うと、モニターに世界地図が映し出された。
「アンドロメダがベルカ語の暗号通信を傍受した。この暗号通信を解析した結果、ハーリング大統領がベルカによって監禁されていることがわかった。場所はノースオーシアとベルカの国境地帯南端に位置する古城に監禁されている」
モニターに映っている世界地図が今、俺たちがいる海域にズームされ、そこから一本の矢印がノースオーシアとベルカの国境地帯南端に位置する。古城がある場所があるとことまで伸びて、その矢印が着いたところがズームされ、その一帯の地図が出る。その地図には古城と湖がある。いや、湖ではない。あの湖はベルカ戦争の傷跡で、7つの核の起爆できた一つのクレーターである。
「古城周辺には対空兵器が設置されている。まずは、これら対空兵器をウォー・ドック隊が無力化する。対空兵器無力化後、シーコブリン隊が古城へ突入し、ハーリング大統領を救出する。その間、ウォー・ドック隊はシーコブリン隊のヘリの護衛と突入したシーコブリン隊の援護をしてもらいたい。私からは以上だ。何か質問はないかね」
するとシーコブリン隊の隊長、ジョシュア・アマジーグが手を上げた。ちなみにアマジーグも昔は、第32大隊に所属しており俺とも仲がよかった。
「艦長、実は若い奴が2人ほどが風邪でダウンしてしまって。戦力が少し足りないですよ。あと1人いればどうにかなりますが」
まさか海兵が風邪をひくとは。まったく最近の若い奴は自分の体調管理もできないか。しかし、あと一人足りないのか。しかたない。まっ、隊長の顔も久しぶりに見たいし、やるか。俺はそう思い手を上げた。
「俺が行きます。大統領救出作戦に」
アマジーグ以外の全員が驚いた。救出作戦とはいえ、古城にはベルカがいる。そのため戦闘は避けられない。俺が救出作戦に出ることは、戦闘に参加することになる。
「ガレ艦長、艦はそうするのかね?」
「大丈夫ですよ。アンダーセン艦長、私の艦には優秀なクルーたちがいますよ」
「わかった。では、許可しよう」
「ありがとうございます。アンダーセン艦長」
俺はアンダーセンに敬礼する。
「アマジーグ!」
「何ですか、ガレ艦長」
「俺が陸軍を出る時にお前に渡したアサルトライフル、まだあるか」
「あります、ガレ艦長」
「わかった。それを使う」
「了解!」
アマジーグは俺に敬礼した。俺もアマズジーグに敬礼する
「決まったようだね。では、大統領救出作戦は明日の1500時に行う。では、各自持ち場に戻りたまえ」
「「「「「「了解」」」」」
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